レオナルド・ディカプリオはスコセッシを嫌っていない。テイラー・スウィフトは妊娠を発表していない。トム・ホランドは元気に生きている。これらは一般的には事実とされています。
フェイクニュースを信じているのであれば、別ですが。
信頼性の低いニュースソースがこれまで以上に注目される中、2022年にフェイクニュースと最も関連性の高かった著名人をご紹介したいと思います。
その前に、フェイクニュースとは?
フェイクニュースとは、「正当なニュースを模倣した捏造情報」と定義され、ある出来事を正確に反映しているかのように、読者を欺くことだけを目的に配信されるものです。ソーシャルメディアにより、フェイクニュースはかつてないほど速く拡散しています。
しかし、「フェイクニュース」という言葉がネット上に登場する理由はさまざまです。論争になっているニュースの項目や話題に関連して登場することもあれば、単にジョークとして使われることもあります。「フェイクニュース」という言葉が出たからといって、それが常に意図的な欺きであると決めつけるべきではないでしょう。
💡フェイクニュースが溢れる時代こそ、一方的な情報に頼らず、あらゆる情報にアクセスできることが重要と言えるでしょう。VPNをダウンロードすることで、ネット検閲を突破する助けになります。
2022年「フェイクニュース」が話題になった海外セレブトップ20
ExpressVPNは、ネット上の会話をモニタリングするプラットフォームであるLinkfluenceを使って、ソーシャルメディア上で「フェイクニュース」という言葉とともに最も多く言及されている海外セレブ、政治家、その他の著名人が誰なのか調査しました。
海外セレブにはフェイクニュースがつきもので、時には、知名度や注目を獲得したい有名人にとって有益なこともありますが、多くの場合、フェイクニュースは人々にネガティブな印象を与えています。
ここでは、疑惑の著名人に関して、「フェイクニュース」の投稿にどれだけの人が接したかなどの調査結果をご紹介します。この露出度を「リーチ」と呼び、投稿や再投稿などを通じて、これらの「フェイクニュース」にどれだけの人がリーチしたかを把握していきます。
恋愛、お金、歌手が煽る「フェイクニュース」
アメフトNFLタンパベイ・バッカニアーズのクォーターバック、トム・ブレイディは、米国で最も有名なスポーツスターの一人です。同時に、世界中の多くの人にとって、彼はブラジル人スーパーモデルのジゼル・ブンチェンと結婚したことで有名でしょう。調査期間である2022年1月から10月までに、「フェイクニュース」という言葉とともにトム・ブレイディに言及した投稿を見た人のリーチ数は、72,444,290人という圧倒的な数字で、彼はランキングの王座に輝きました。続いて、元格闘技選手でコメディアン、ポッドキャストのホストとして物議を醸すジョー・ローガン (39,276,532)、世界一の大富豪でTwitterの新オーナー、イーロン・マスク (26,660,800)がランキングに入りました。
また、ビヨンセ、ジョニー・デップ、キム・カーダシアンといったセレブが上位15位までを占めており、歌姫やその交際相手とお金が「フェイクニュース」の主な原動力になっていることは明らかです。
では、最も広範囲にリーチした有名なフェイクストーリーの主役たちを見てみましょう。
4位 トム・ホランド、5位 カニエ・ウェスト
最初にランクインした俳優は、4位のスパイダーマン主演のトム・ホランドです。このイギリス人俳優を取り巻く2022年の最大のニュースは、恋人でスパイダーマンの共演者であるゼンデイヤとの交際にまつわるものでした。2人はスポットライトを極力避けたので、破局したのではという憶測を呼びました。また、今年7月には、ホランドが井戸に落ちて凍死したという、奇妙なフェイクニュースが流れたことも記憶に新しいです。この死亡説は明らかに事実と異なりますが、フェイクニュースがいかに簡単に広まるのかを示す典型的な例と言えます。
カニエ・ウェストがフェイクニュースとの関連で5位となったのは、驚くには値しません。ラッパーでありファッションデザイナーである彼は、反ユダヤ的な発言や、陰謀論を唱えたことで批判にさらされています。
今年はレオナルド・ディカプリオに関する業界ニュースが比較的少なかったのですが、モデルのガールフレンドと25歳の誕生日を迎えた数週間後に破局した彼の私生活がヘッドラインを独占し、それが「フェイクニュース」投稿の6位に押し上げたようです。
フェイクニュースのリーダーたちに僅差で続くのは7位のシャキーラで、スペインの伝説的サッカー選手ジェラール・ピケとの破局が引き金になったようです。さらに、コロンビアの歌手であるシャキーラには、最近スペインでの税金詐欺疑惑が浮上しており、シャキーラに関するフェイクニュースは2023年も広がり続けることが予想されます。
俳優のウィル・スミス、歌手のリアーナ、テイラー・スウィフトがそれぞれ8位、9位、10位を獲得しました。スミスがアカデミー賞でクリス・ロックを叩いたこと、リアーナが第一子を出産したことは、事実と異なる報道のきっかけになったか、少なくとも物議を醸したようです。一方、スウィフトは、プライベートジェットの使用から、自分で曲を書いているかどうかについてのコメントまで、あらゆる点で非難を浴びながら、間違いなく世界最大のポップスターであり続けています。
フェイクニュースに関連する米国の政治家
かつては真実の情報源として尊敬されていたニュースメディアや政治家の発言に、疑問を抱く人が増えています。社会が二極化すればするほど、「フェイクニュース」が双方から指摘されるようになりました。
今年、特に4人の米国の政治家が「フェイクニュース」という言葉に関連しました。
ドナルド・トランプは、大統領在任中に間違いなくフェイクニュースの概念を広めた人物でしょう。したがって、彼がフェイクニュースと関連する政治家のリストのトップになったのは当然とも言えます。調査によると、トランプ前大統領とフェイクニュースに関連する投稿は、191,305,451人にリーチしていることがわかりました。
次は、現職の米大統領、ジョー・バイデンで、関連する「フェイクニュース」の投稿はネット上で50,731,691人にリーチしています。
バラク・オバマとリズ・チェイニーは、彼らの名前と「フェイクニュース」という言葉を使った投稿のリーチで、それぞれ3位と4位にランクインしています。
フェイクニュースはどのように有害?
フェイクニュースによって、真実は見えにくくなります。事実と異なる報道の中には一見無害で、根拠のないゴシップとして片付けられるものもありますが、その他の偽の事実は、言及された人々や、フェイクニュースを事実と信じる人々にとって、不利で有害、そして危険でさえあることがあります。
ここでは、ネット上でフェイクニュースが急速に広まった結果、現れる弊害をいくつかご紹介します。
- 社会への不信感を醸成する:フェイクニュースは、報道機関や政府当局といった伝統的な真実の情報源に対する人々の信頼を失わせます。また、人々に陰謀説を受け入れやすくします
- 認識を歪める:フェイクニュースは簡単に現実と誤解され、公人、著名人、出来事に対する人々の認識にマイナスの影響を与える可能性があります。また、重要な社会的・政治的問題に混乱と誤解を生じさせる可能性もあります
- 信念を曲げる:フェイクニュースが作られる主な理由のひとつは、人々の信念を変えることです。もしあなたがフェイクニュースを信じてしまったら、あなたの決断は誰かの意図によって動かされている可能性が高いのです
- 誤った、あるいは信用できない科学を広める:Covid-19の大流行で見られたように、フェイクニュースは公衆衛生に広く影響を与える可能性があります
- 物理的な危険にさらされる可能性:フェイクニュースと一緒に職場や自宅の住所などの個人情報が流出した場合、物理的な危険にさらされる可能性があります
フェイクニュースの見分け方
フェイクニュースは、本物に見せかけた偽サイトで拡散され、正規のソーシャルメディアで共有されることが多いため、簡単に被害に遭ってしまうのです。考えなしのリツイートや手早いシェアは、誤った情報の拡散を助長する可能性があります。
ここでは、投稿を共有する前によく考えれるよう、フェイクニュースを見分けるための6つのヒントをご紹介します。
疑問を持つ
ネット上で魅力的な情報や衝撃的な情報を見つけたとき、共有ボタンを押す前に、フェイクニュースを広めることにならないか、以下の質問を自分に問いかけてみてください。
- 誰またはどの組織が、どのようにニュースを広めているのか?
- その情報は偏っている可能性があるか?
- この情報を共有する前に、事実を再確認したか?
- この情報はその人の興味や、その人に関する過去のニュースと一致しているか?
フェイクニュースの作成者は、信者が自分たちの誤った意図を共有することを当てにしています。その情報が本物かどうかわからない場合は、慎重に判断し、共有しないようにしましょう。その情報が十分に正当でニュースとしての価値があれば、いずれより信頼性の高い情報源がそれを取り上げてくれるでしょう。
ソーシャルメディアだけに頼らないこと
最新のニュースを把握することは重要です。しかし、唯一のニュースソースとしてソーシャルメディアに依存する人があまりにも多すぎます。
正当なメディアが信頼できる情報を自社のソーシャルページでシェアしているのに対して、ソーシャルメディアのプラットフォームは、多数の人々に拡散されるフェイクニュースを含む誤った情報の温床となっています。
ソーシャルメディア上で興味深い情報を見つけたら、信頼できるニュースソースと比較して、その妥当性を確認するようにしましょう。
ソースを確認する
ネットの情報を鵜呑みにせず、他のメディアも同じことを報道していないかなど、出典を再確認しましょう。
例えば、ある有名人が人種差別的な発言をしてTwitterで話題になっているのを見た場合、評判の良いニュースソースが事実を取り上げているかどうかを検索して裏付けを取ることができます。Twitterで見た以外の追加情報が見つからない場合、その疑惑は虚偽である可能性が高いでしょう。
コメント欄を読む
ニュース記事に対して投稿されたリンクやコメントは、ボットや誤報を流すことを目的とした人々によって自動生成されることがあります。しかし、それはまた、真実を明らかにすることにもなります。記事の下に残されたコメントが顕著な偏りを示していないかどうか、自分の目で確かめてください。
ファクトチェックサイトを利用する
政治的、非政治的な事実確認サービスを提供するウェブサイトは数多くあります。よく知られているのは、factcheck.org、Snopes、PolitiFactなどです。ただし、事実確認サイトを利用する場合でも、その調査結果が偏っていないかどうかを疑うことが重要です。
まとめ
フェイクニュースの餌食になっているのは話題の有名人だけではなく、個人や社会全体に広がっています。オンラインで情報を扱う一人ひとりが、ソースを正しく見極め、責任を持つことが大切だと言えるでしょう。
ランキングの調査方法
この調査は、ソーシャルリスニングデータを用いて、2022年1月から10月までの間に、オンラインで最も検索された有名人を対象に、その名前が「フェイクニュース」というフレーズと一緒に投稿された頻度を調べたものです。そして、リーチ数、投稿数、インプレッション数、エンゲージメントなど、いくつかの指標に基づき、有名人のランク付けを行いました。
投稿数、再投稿を含む投稿数、インプレッション数(投稿が表示された値)、エンゲージメント数(いいね、リツイート、コメント、シェア、お気に入りへの追加などのアクションの合計)のランキングは、各リンクからご覧ください。

VPNで自分のIPアドレスを非公開に
30日間返金保証