• Facebookが21歳に──節目か、それとも危機か?
  • Facebookはまだ使われているのか?
  • なぜ人々はFacebookを離れているのか?
  • Facebookに代わるプラットフォームは?世代ごとのSNS利用傾向
  • Facebookは10年後も生き残れるのか?
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調査: 2025年のFacebookはまだ存在感があるのか?

プライバシーを考える 10.02.2025 1 mins
ExpressVPN
Written by ExpressVPN
調査: 2025年のFacebookはまだ存在感があるのか?

Facebook(フェイスブック)がついに21歳になりました。米国では21歳でお避けが飲めるため、ある意味成熟の証とも言えます。しかし、この節目を迎えた今、Facebookの存在意義やソーシャルメディア界での役割について、これまで以上に疑問の声が上がっています。Facebookは今でもつながりやシェアの中心的なプラットフォームなのでしょうか?それとも、ThreadsやInstagramといったトレンドのプラットフォームに取って代わられてしまったのでしょうか?

大手VPNプロバイダーであるExpressVPNは、米国、英国、フランス、ドイツの4,000人を対象に調査を実施し、現代のFacebookの利用状況、そしてどの世代がどのように活用しているのか、あるいは避けているのかを明らかにしました。その結果、Facebookは岐路に立たされていることが浮き彫りになりました。一部のユーザーは依然として忠実である一方、より新しく、安全で、自分のニーズに合った代替プラットフォームへと移行する人々も増えています。

さらに、ライバルであるTikTokが米国で国家安全保障上の懸念から禁止される可能性があるというニュースも、SNS業界を揺るがしています。これによってFacebookは若年層の支持を取り戻せるのか、それとも彼らはもう二度と戻ってこないのでしょうか?また、Metaがファクトチェック担当者を削減したことにより、プラットフォーム上の誤情報や信頼性について新たな懸念が生まれています。これらの変化と世代ごとの利用傾向の違いが、今後のFacebookの方向性を決定づけるかもしれません。

Facebookに留まる人、離れる人、そしてこのプラットフォームの未来について、データが示す現実を見ていきましょう。

Facebookが21歳に──節目か、それとも危機か?

Mark Zuckerbergがハーバード大学の寮の一室からFacebook(当時は『ザ・フェイスブック』)を立ち上げ、ソーシャルメディアの帝国を築いたストーリーは、まさにテック界の伝説です。大学生同士の交流ツールとして始まったこのプラットフォームは、やがて数十億人の人々がオンラインでつながるための主要な手段へと進化しました。Facebookは、バイラルニュース、グローバルコミュニティ、デジタルでの自己表現という新時代を切り開いたのです。

しかし、21年が経過した現在、Facebookはもはや革新の象徴ではなく、むしろ崖っぷちに立たされているように見えます。Instagram(Facebook傘下)、TikTok、X、Snapchat、そしてThreadsやBlueskyといった新興プラットフォームの台頭により、「デフォルトのSNS」という地位は揺らぎつつあります。かつてFacebookに集まっていた若者たちは今や、このプラットフォームを「年配層向け」「広告だらけ」「ノイズの多い場所」と見なすようになっています。

モデレーションの課題

Metaが最近発表した「プロのファクトチェッカーとの提携を廃止する」という決定は、大きな波紋を呼んでいます。元々、この制度はFacebookに蔓延する誤情報を抑制するために導入され、ユーザーが目にするコンテンツの信頼性を確保する役割を担っていました。しかし、ファクトチェックが廃止されたことで、批評家たちは「Facebookがフェイクニュースや有害な情報の温床になるのでは」と警鐘を鳴らしています。外部機関によるチェックがなくなれば、すでに信頼性に懸念を抱くユーザーたちをさらに遠ざけるリスクがあります。

TikTokの危機はFacebookのチャンス?

その一方で、Facebookの最大のライバルであるTikTokは、自身の問題を抱えています。米国政府は、TikTokの親会社である中国のByteDanceに対する圧力を強め、国家安全保障上の懸念を理由にプラットフォームの禁止を検討しています。もしTikTokが米国で禁止されれば、SNS業界の勢力図は大きく変わるでしょう。しかし、ここで重要なのは「TikTok禁止がFacebookにとって追い風になるのか?」という点です。すでにGen ZにとってTikTokは生活の一部であり、仮にTikTokがなくなったとしても、InstagramやSnapchatなどのプラットフォームがその空白を埋める可能性が高く、Facebookが恩恵を受けるとは限らないのです。

しかし、Facebookは既存ユーザーをどれだけ確実に維持できているのでしょうか?データによると、その答えは住んでいる場所や年齢によって異なります。

Facebookはまだ使われているのか?

60%以上の人が今もアクティブに利用—ただし若年層は離れつつある

Facebookは今も世界的な巨大プラットフォームですが、その内情を詳しく見ると、興味深い違いが浮かび上がります。英国では73%の回答者が「アクティブに利用している」と答えており、米国もそれに続き、68%が定期的にログインしています。一方、フランスとドイツでは利用率がやや低く、それぞれ58%、49%にとどまっています。さらに、これらの国では利用頻度が減少している人も多く、ドイツでは26%、フランスでは23%が「ほとんど利用しなくなった」と答えています。

Facebook上で最もアクティブなユーザーは英国である一方、ドイツは最も低い

また、Facebookの利用目的も変化しています。18〜24歳の若者のうち、Facebookを「アクティブに利用している」と答えたのはわずか35%。さらに、33%は「アカウントは持っているが、ほとんど使わない」と回答し、19%は「そもそも利用したことがない」と答えました。利用を続けている理由として最も多かったのは「友人や家族とのつながりを維持するため」(44%)で、次いで「動画視聴やミームの共有などのエンタメ目的」(40%)が続きます。グループへの参加(26%)やニュースの取得(26%)は、やや低めの割合となっています。

現在、Facebookを主に何のために利用していますか?

年齢層 友人・家族とのつながり エンタメ(動画、ミームなど) ニュース・時事問題の共有 グループ・コミュニティへの参加 写真の投稿・近況の更新 ショッピング・商品情報の取得 ビジネスや仕事のプロモーション
18-24 44% 40% 26% 26% 22% 23% 14%
25-34 54% 44% 37% 31% 30% 23% 19%
35-44 61% 45% 32% 31% 31% 16% 13%
45-54 69% 43% 35% 34% 30% 13% 8%
55-65 74% 37% 35% 32% 26% 11% 4%

ミレニアル世代(25〜34歳)のユーザーにとっても、Facebookは依然としてつながりを維持する手段として最も重要であり、54%がこの目的で利用しています。しかし、それ以外の用途も拡大しています。約44%がエンタメ目的で使用し、37%がニュースの取得、31%がグループやコミュニティへの参加を挙げています。また、30%が近況の投稿を行い、19%はビジネスのプロモーション目的で利用している点も注目に値します。

一方、年齢層が上がるにつれて、Facebookはより「つながりのためのツール」としての役割を強めます。45〜54歳のユーザーのうち69%が、55〜65歳では74%が「主に家族や友人とのつながりのために利用している」と回答しています。エンタメ、グループ、ニュースの取得も依然として人気のある用途ですが、年配のユーザーほど、ショッピングやビジネスプロモーション目的でFacebookを活用する割合は低くなります。

Facebookの利用頻度は?

年齢層 1日数回 毎日 週に数回 週に1回 時々 ほとんど使わない
18-24 20% 22% 21% 11% 11% 16%
25-34 39% 31% 13% 7% 5% 5%
35-44 44% 28% 15% 4% 6% 3%
45-54 52% 24% 11% 2% 6% 4%
55-65 42% 27% 14% 6% 5% 5%

Gen ZのFacebook利用は低いだけでなく、不定期にアクセスする傾向が強いことが分かっています。20%が1日数回ログインし、22%が毎日チェックしているものの、27%は「時々」または「ほとんど使わない」と回答しています。この顕著な関与の低さは、TikTokやInstagramのような、より視覚的でスピーディーなコンテンツを提供するプラットフォームへの移行を反映しています。

米国では、18〜24歳の約5人に1人がFacebookアカウントを持ったことがない

一方で、年配の世代は今もFacebookに忠実です。35〜44歳の利用者の72%がアクティブに利用しており、45〜54歳の68%、55〜65歳の63%も定期的にログインしています。そして、単なるアクセスではなく、45〜54歳の52%が1日数回ログインし、24%が毎日訪問すると回答しています。55〜65歳でも、42%が複数回ログインする習慣を持っており、Facebookが依然として重要なプラットフォームであることが分かります。

フランスとドイツのユーザーの半数以上が10年以上Facebookを利用

フランスでは53%、ドイツでは49%の回答者が「Facebookを10年以上利用している」と回答しています。米国では48%、英国では53%と、これらの地域でもFacebookが生活の一部となっていることが分かります。特に35〜44歳の層では61%が10年以上利用しており、最も利用歴が長い層であることが明らかになっています。

35〜44歳は最も利用歴が長い層で、72%がアクティブに利用し、61%が10年以上Facebookを使い続けている

なぜ人々はFacebookを離れているのか?

データが示すように、Facebookは依然として多くのユーザーを抱えていますが、その基盤にはひびが入りつつあります。若年層はTikTokやInstagramへと移行し、よりスピーディーで視覚的なコンテンツを求めています。また、年配の世代も徐々に利用を控えるようになっており、「関連性の低下」や「コンテンツの散乱」が主な不満点として挙げられています。

世代を超えて利用率が低下

過去数年でFacebookの利用を減らしましたか?

年齢層 はい、大幅に減った はい、少し減った いいえ、変わらない いいえ、むしろ増えた
18-24 32% 38% 24% 5%
25-34 35% 37% 22% 5%
35-44 33% 34% 28% 5%
45-54 24% 32% 39% 5%
55-65 23% 26% 45% 6%

Facebookのエンゲージメントはすべての年齢層で低下していますが、そのペースは異なります。特に、18〜24歳の32%、25〜34歳の35%が「大幅に利用を減らした」と回答。さらに、追加でそれぞれ38%、37%が「やや減らした」と答えています。

中年層の利用低下も顕著で、35〜44歳の33%が「大幅に減らした」、34%が「やや減らした」と回答しています。一方、45〜54歳の24%が「大幅に減らした」、32%が「やや減らした」と答えており、若年層ほどではないものの減少傾向は見られます。

対照的に、年配のユーザーは比較的安定しています。55〜65歳では、45%が「利用状況は変わらない」と回答し、大幅に利用を減らしたと答えたのは23%にとどまりました。

Facebookの利用方法の変化:投稿の減少、閲覧の増加

Facebookのエンゲージメントが低下する一方で、利用スタイルにも変化が見られます。かつては近況を投稿し、ソーシャルなつながりを維持する場でしたが、今では受動的な閲覧ツールとしての役割が強まっています。

特に55〜65歳のユーザーは、51%が「利用スタイルは変わらない」と答えたものの、22%が「以前はソーシャルなつながりを維持するために頻繁に使っていたが、今はそれほどではない」と回答しました。さらに20%は「個人的な投稿(ステータス更新や写真投稿)をしなくなった」と答えており、年配層も徐々にコンテンツ発信から離れつつあることが分かります。

Facebookの利用方法はどのように変化しましたか?

年齢層 利用状況は変わらない 以前はソーシャルなつながりを重視していたが、今はあまり使わない 以前は個人的な投稿(ステータス更新、写真投稿)が多かったが、今はほとんどしない 投稿するより、コンテンツを閲覧することが増えた
18-24 35% 33% 22% 23%
25-34 30% 35% 32% 27%
35-44 35% 26% 28% 25%
45-54 44% 22% 26% 21%
55-65 51% 22% 20% 19%

45〜54歳の44%は「Facebookの利用状況は変わらない」と答えていますが、この層でも変化は起きています。26%は写真やステータスの投稿をほとんどしなくなり、21%はFacebookを主に閲覧のために使っていると回答しました。

35〜44歳のミドルエイジ層では、より顕著な変化が見られます。35%は「利用状況が変わらない」とする一方、28%は「以前ほど投稿しなくなった」、25%は「主に閲覧目的で利用している」と回答しています。この層は仕事や家庭の忙しさから、Facebook上での積極的な関与よりも、コンテンツの消費にシフトしていることが分かります。

25〜34歳ではさらに変化が顕著です。35%が「ソーシャルなつながりのために使う頻度が減った」と答え、27%は「アクティブな関与よりも受動的な閲覧が中心になった」と回答しています。18〜24歳の若年層でも同様の傾向が見られ、33%が「ソーシャルなつながりを減らした」、23%が「主にコンテンツのスクロールに使っている」と答えています。

では、完全にFacebookをやめた人々は、どのような理由で離れたのでしょうか?

友人や家族がFacebookを使わなくなったことで、年配層も離脱

Facebookは年配ユーザーにとっての主要なコミュニケーションツールでしたが、近年はその役割が薄れつつあります。特に35〜65歳の層では、「もはや自分のニーズに合わなくなった」と感じる人が増加。中には「便利なツールというよりも、むしろ負担に感じる」という声もあります。

Facebookを一度も使ったことがない、またはアカウントを削除した理由は?

年齢層 必要性を感じなかった 魅力を感じなかった 他のプラットフォームの方が好み プライバシーやセキュリティの懸念
18-24 39% 34% 47% 8%
25-34 29% 31% 50% 19%
35-44 49% 26% 19% 27%
45-54 45% 42% 19% 27%
55-65 53% 34% 18% 26%

多くのベビーブーマー世代はFacebookの必要性を感じなくなっており、半数以上が「生活に役立たない」と回答

35〜44歳のユーザーの49%は、単純に「Facebookを使う必要がなくなった」と回答し、26%は「そもそも魅力を感じなかった」と答えています。また、この層ではプライバシーへの懸念も強く、27%が「セキュリティの問題」を理由に挙げています。さらに、38%が「友人や家族の活動が減ったこと」を理由にFacebookから距離を置き、30%はInstagramやTikTokといった他のプラットフォームへ移行しました。広告の多さ、ボットの氾濫、誤情報といった問題も20〜30%のユーザーにとって不満の原因となっています。

Facebookから離れる理由は?

年齢層 友人や家族の活動が減った 他のプラットフォームへ移行(Instagram、TikTokなど) 広告が多すぎる/不要なコンテンツが多い 退屈で機能が限られている ボットや荒らしが多い プライバシーの懸念 誤情報が多い
35-44 38% 30% 30% 22% 22% 21% 20%
45-54 37% 32% 36% 29% 27% 22% 21%
55-65 41% 15% 40% 21% 23% 28% 30%

45〜54歳の層でも同様の傾向が見られます。45%が「Facebookの必要性を感じなくなった」と答え、42%は「そもそも魅力を感じたことがない」と回答しています。プライバシーの懸念を理由に挙げたのは22%で、37%は「友人や家族の活動が減ったため」と答えています。また、36%が「広告や不要なコンテンツが多いこと」に不満を抱いており、誤情報の拡散も21%のユーザーにとって問題視されています。

不要な広告やコンテンツの氾濫がX世代ユーザーを遠ざけており、36%がFacebookの利用を減らす理由として挙げている

55〜65歳の層は全体としてFacebookを使い続けていますが、エンゲージメントの低下は避けられません。53%が「Facebookの必要性を感じなくなった」、34%が「もともと魅力を感じなかった」と回答しています。プライバシーの懸念はこの年齢層で最も強く、28%が「セキュリティの不安」を理由に挙げています。また、40%が広告や不要なコンテンツに不満を持ち、41%が「友人や家族の活動が減ったため」にFacebookの利用を控えています。

若年層は広告と不要なコンテンツにうんざり

若年層がFacebookから離れている理由は、年配のユーザーとは異なります。他のSNSプラットフォームは、よりスピーディーで魅力的なコンテンツを提供し、若者のライフスタイルに合った体験を提供しています。

Facebookから離れる理由は?

年齢層 友人や家族の活動が減った 他のプラットフォームへ移行(Instagram、TikTokなど) 広告が多すぎる/不要なコンテンツが多い 退屈で機能が限られている ボットや荒らしが多い プライバシーの懸念 誤情報が多い
18-24 29% 50% 28% 24% 22% 13% 17%
25-34 33% 45% 29% 27% 24% 21% 19%

18〜24歳のユーザーの47%は「他のプラットフォームの方が好み」と回答し、39%は「Facebookは必要ない」と感じています。プライバシーの懸念はこの世代ではほとんど気にされておらず、わずか8%が理由として挙げています。むしろ、TikTokやInstagramのような視覚的にダイナミックな体験に惹かれており、Facebookはこの分野で苦戦しています(詳細は後述)。また、29%が「友人や家族の活動が減ったためにログインする理由がなくなった」、28%が「広告や不要なコンテンツに不満を感じている」と回答しました。

友人や家族の活動が減少したことで、29%のミレニアル世代がFacebookの利用を控えている

25〜34歳の層では、Facebookの「時代遅れ感」がさらに強まっています。50%が「完全に他のプラットフォームを好む」と回答し、29%は「Facebookの必要性を感じなくなった」と答えています。Gen Z(18〜24歳)ほどではないものの、この層ではプライバシーの懸念が大きくなっており、19%が「プライバシーの問題があるために利用を控えている」と回答しています。それでも、利用低下の主な理由は共通しており、33%が「友人や家族の活動が減った」、29%が「広告や不要なコンテンツに飽きた」と答えています。

Facebookの「コミュニティプラットフォーム」としての役割が縮小

かつてFacebookは、つながりを生み出す場として重要な役割を果たしていました。しかし、現在ではその役割は薄れつつあります。依然として一定のユーザーには価値があるものの、世代を問わず、多くの人が「Facebookはもはや生活において意味のあるプラットフォームではない」と感じています。中には「不要」とする声もあれば、「むしろ分断を生む」と捉える人もいます。

Facebookはあなたに「つながり」を感じさせますか?

年齢層 やや重要—時々交流のために使う 役割なし—コミュニティ意識は感じない 不可欠—同じ価値観の人とつながるために使う ネガティブな影響—対立や分断を生む
18-24 36% 34% 23% 13%
25-34 38% 28% 34% 11%
35-44 38% 30% 26% 8%
45-54 41% 30% 24% 7%
55-65 33% 32% 20% 4%

ミレニアル世代(25〜34歳)では、38%が「時々交流のために使う」と答えていますが、28%は「コミュニティとしての役割を果たしていない」と感じています。一方で、34%は「価値観の合う人とつながるために不可欠」と回答しています。しかし、この数値は、かつてのFacebookが持っていた「コミュニティの中心」としての役割が徐々に薄れつつあることを示しています。

ベビーブーマー世代(55〜65歳)にとっては、Facebookは依然として社会的なつながりを維持する場ですが、その影響力は低下しています。32%が「コミュニティの形成には無関係」と感じ、20%のみが「生活に不可欠」と回答しています。これは、Facebookの最も忠実なユーザー層ですら離れ始めていることを示唆しています。

Z世代や若いミレニアル世代は、Facebookのコミュニティとしての価値にさらに懐疑的です。Z世代世代(18〜24歳)のうち、Facebookを「つながりを築くために不可欠」と答えたのはわずか23%となっています。一方で、34%が「全く役割を果たしていない」と感じており、この世代はFacebookを「分断の場」として捉える傾向が最も強く、13%が「対立を生むプラットフォーム」と回答しています。

Facebookの「コミュニティの中心」としての役割が薄れている今、ユーザーはどこでつながりを求めているのでしょうか?その答えを探ってみましょう。

Facebookに代わるプラットフォームは?世代ごとのSNS利用傾向

若年層はInstagramとTikTokに移行

Z世代(18〜24歳)の間では、TikTokとInstagramが主流になっています。TikTokは75%のZ世代ユーザーに利用され、Instagramも74%と同様に高い人気を誇ります。Snapchatもカジュアルで素早いやりとりができる点から、この世代の64%が利用しています。

一方で、FacebookはZ世代の期待に応えられていないようです。31%は「Facebookは競争力を維持している」と評価する一方で、32%は「GroupsやMarketplaceといったニッチな機能のおかげでなんとか存続している」と感じています。さらに26%は「時代遅れ」と考えており、こうした傾向が流行りのプラットフォームにZ世代の関心が集中する理由を浮き彫りにしています。

ミレニアル世代はソーシャルとビジネスを両立

ミレニアル世代(25〜34歳)は、ソーシャルな要素とビジネス的な用途のバランスを取りながら複数のプラットフォームを利用しています。Instagramが74%の利用率でトップで、続いてTikTokが60%。また、ビジネスやキャリア形成のためにLinkedInを利用する層も増えており、25%が活用しています。

Facebookはミレニアル世代にとって一定の価値を持ち続けていますが、その役割は変わりつつあります。40%は「競争力を維持している」と考えていますが、25%は「時代遅れ」と感じ、24%は「GroupsやMarketplaceが唯一の魅力」と回答しています。これは、ミレニアル世代がFacebookを実用的な目的で利用する一方で、より魅力的なコンテンツやキャリアの機会を求めて他のプラットフォームへ移行していることを示しています。

年配層は使い慣れたプラットフォームを維持

年齢が上がるにつれて、SNSの利用傾向は「実用性」と「慣れ」が重視されるようになります。45〜54歳のユーザーの35%は「Facebookはまだ競争力がある」と考えていますが、23%は「特定の機能(GroupsやMarketplace)に依存している」と回答しています。この傾向は55〜65歳でさらに顕著になり、Facebookを「革新的」と評価するのは30%にとどまり、23%は「判断がつかない」と答えています。

とはいえ、年配層も他のプラットフォームに目を向け始めています。LinkedInは45〜54歳の25%、55〜65歳の19%が利用しており、従来の労働世代を超えて一定の魅力を持っていることが分かります。また、XやRedditなどのプラットフォームもリアルタイムの情報収集やコミュニティ参加の場として、10〜31%の年齢層で利用されています。

それでも、多くの年配ユーザーにとってFacebookは依然として「定番のプラットフォーム」であり続けています。特にGroupsなどの機能を活用することで、つながりを維持しているユーザーも少なくありません。ただし、その熱量は確実に低下しており、「この先、Facebookがどのように若年層の期待に応えていくのか」が大きな課題となります。

Facebookは10年後も生き残れるのか?

21歳を迎えたFacebookは、いまや岐路に立たされています。かつてはソーシャルメディアの象徴だったものの、現在は「年配世代をつなぎとめながら、若年層を取り込めない」という狭間にある状態です。

データは明確で、ユーザーのエンゲージメントは減少し、若年層は他のプラットフォームへと流れています

しかし、これはFacebookの終焉を意味するのでしょうか?必ずしもそうとは言えません。このプラットフォームは依然として年配ユーザーのコミュニティ拠点として大きな価値を持っていますし、過去に何度も変革を遂げてきたことからも適応力があります。しかし、もはや単なる「適応」だけでは不十分でしょう。今後10年を生き抜くためには、Facebookが忠実なユーザー層を維持しながら、新世代に響く形で再構築する必要があります。

### Facebookは10年後も存在感を保てるか?

年齢層 適応し続け、存在感を維持する 特定の層には残るが、広くは使われない 衰退が進むと思う わからない
18-24歳 21% 35% 31% 12%
25-34歳 34% 32% 27% 7%
35-44歳 35% 30% 24% 12%
45-54歳 32% 27% 25% 16%
55-65歳 35% 19% 26% 20%

Facebookの将来に関する見解は世代によって大きく異なり、すでに距離を置いている若い世代は特に懐疑的です。Z世代(18–24歳)では、Facebookが適応できると考える人はわずか21%で、31%がさらなる衰退を予測しています。一方、実用性とノスタルジーの間で揺れるミレニアル世代(25–34歳)は意見が分かれ、34%が進化を期待しつつも、27%は「ピークを過ぎた」と見ています。

また、年齢が上がるにつれて、やや楽観的な傾向が見られます。X世代(35–44歳)やベビーブーマー世代(55–65歳)の約35%はFacebookが存続すると考えていますが、多くは「特定の層に限定されるだろう」と認識しています。この傾向は、Facebookが「万人向けのプラットフォーム」というよりも、「特定のユーザー層に特化した存在」へと変化しているという認識を反映しています。

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Facebookユーザーが求めるのは、広告の削減とプライバシー・データ管理の向上

ユーザーはFacebookに求めているものは明確で、使いやすさ、信頼性、そして有益なコンテンツです。世代を問わず、多くのユーザーが「広告を減らしてほしい」「プライバシーを強化してほしい」と考えています。無駄な情報に溢れたり、関心のないコンテンツが支配するのではなく、目的を持ったプラットフォームを求めているのです。

特に若い世代は、さらなる進化を求めています。Z世代やミレニアル世代は、親世代が使っているようなFacebookには興味がなく、「革新」を求めています。クリエイティブな表現を可能にするツール、自分の関心に合ったコンテンツを届けるアルゴリズム、そして「ログインする価値がある」と感じられる機能などがなければ、Facebookは新興プラットフォームに埋もれ、存在感を失ってしまうでしょう。

一方、年齢層が高くなるほど、派手な機能よりも実用性を重視する傾向があります。この層にとってFacebookの魅力は「便利さ」です。インターフェースの簡素化、不要な要素の削減、使いやすさの向上などの施策が、この層の支持を維持する鍵となります。しかし、ここでもFacebookの立場は安泰ではありません。プライバシー問題、誤情報の拡散、広告の氾濫といった課題が放置されれば、これまでの忠実なユーザーすら離れていく可能性があります。

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再生の可能性はあるのか?

Facebookにとって朗報なのは、「まだ適応の余地がある」ということです。調査によれば、約35%のユーザーが「Facebookは変化できる」と考えています。実際、Facebookはこれまでにも人と人をつなげる力、そして日常に欠かせないツールを提供する力を活かしながら、進化してきました。

しかし、そのためにはMetaが方向性を見直す必要があります。コンテンツ管理の改善、ユーザーの声を真摯に受け止める姿勢、停滞する本体プラットフォームを置き去りにしてメタバースに注力するのではなく、基盤の強化に本腰を入れることであったり、信頼の再構築、ユーザー体験の向上、そして真のイノベーションを提供できれば、Facebookはまだソーシャルメディアの未来において重要な役割を果たせるかもしれません。

あなたは今もFacebookを使っていますか? それとも、過去のプラットフォームになったと感じていますか? ぜひコメントで意見を聞かせてください。

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