• 42%の人が自分でサブスクリプションを支払っている一方、20%は家族や友人が支払ったサービスを利用
  • サブスクリプションへの支出額が最も大きいのは英国
  • サブスクリプション疲れによる精神的負担
  • 諸刃の剣となる、サブスクリプションの共有
  • サブスクリプション疲れを管理する方法
  • 42%の人が自分でサブスクリプションを支払っている一方、20%は家族や友人が支払ったサービスを利用
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  • サブスクリプション疲れを管理する方法

5人に2人が『サブスクリプション疲れ』を感じていることが明らかに

デジタル活動の自由 04.10.2024 1 mins
ExpressVPN
Written by ExpressVPN
5人に2人が『サブスクリプション疲れ』を感じていることが明らかに

長い一日の終わりにリラックスしたいと思ったとき、何をするでしょうか。話題のドラマの最新話を見るために、ダウンロードしたVPN経由でストリーミングサービスを起動するかもしれません。しかし、サブスクリプションのリストをスクロールしているうちに、支払っているサービスの数に圧倒されたり、課金しているのに使っていないサービスが有ることに気がつくかもしれません。それなのに解約に至れない場合、もしかしたらあなたは「サブスクリプション疲れ」を感じているかもしれません。

ExpressVPNが米国、英国、フランス、ドイツの4,000人を対象に実施した最近の調査によると、約40%の人が管理するデジタルサブスクリプションの数に圧倒されていると回答しています。コストはもちろんのこと、複数のアカウントを使いこなし、パスワードを覚え、更新日を把握する精神的な負担が重くのしかかっていることが明らかになりました。

サブスクリプションサービスは生活を便利にするはずでした。しかし、多くの人にとって、これらのサービスは新たなストレス源となっています。セキュリティと便利さのバランスを保ちながら、契約するサブスクリプションサービスを増やしすぎないのは難しいかもしれません。音楽ストリーミングサービスといった、最初は1つや2つから始まったサブスクリプション契約も時間が経つにつれ増え、フィットネスアプリからニュースサイトまで加入した今では、その重さが財布と時間に重くのしかかっています。

このようなサービスが多すぎるためにどれも活用できていないと感じることを、専門家は「サブスクリプション疲れ」と読んでいます。サブスクリプション疲れは、人々がデジタルライフをどのように管理するかを見直すきっかけともなっています。

本記事では、この滅入るような感覚にどのように対処すればよいのかをご紹介します。

42%の人が自分でサブスクリプションを支払っている一方、20%は家族や友人が支払ったサービスを利用

多くの人が複数のサブスクリプションサービスに加入していることは明らかです。当社の調査によると、22%が1つ、20%が2つ、18%が3つのサブスクリプションを管理しています。サブスクリプションの数が増えるにつれ利用している人の割合は減少し、7つ以上のサービスに加入している人はわずか1%に過ぎませんでした。

あなたはいくつのデジタルサブスクリプションに料金を支払っていますか?

サブスクリプションの数 支払っている割合 (%)
1 22%
2 20%
3 18%
4 11%
5 6%
6 3%
7 1%
デジタルサブスクリプションに料金を支払っていない 14%

興味深いことに、14%の人がデジタルサブスクリプションに料金を一切支払っていないと回答しました。サブスクリプションモデルが主流となっている中、料金を支払っていないことは意外に思えるかもしれませんが、これは無料サービスに頼っているか、他人が支払っているサブスクリプションを利用していることを示しています。

あなた以外の人(家族や友人など)が料金を支払っているデジタルサブスクリプションはいくつありますか?

サブスクリプションの数 支払っていないが利用している割合 (%)
1 20%
2 12%
3 8%
4 4%
5 2%
6 1%
7 1%
8+ 0%
すべて自分で支払っている 14%
デジタルサブスクリプションを利用していない 8%

実際、他人が料金を支払っているデジタルサブスクリプションを利用している人も少なくありません。約20%の回答者が1件のサービスを、12%が2件のサービスを利用していると報告しています。これは、コストを抑える方法として、あるいは利用可能なサービスを最大限に活用するために、サブスクリプションの共有が一般的な習慣となっていることを示唆しています。詳細は、こちらをご覧ください。

それでも、42%の人はすべてのデジタルサブスクリプションの料金を自分で支払っていると報告しました。一方で、8%の回答者は、自分で支払っているかどうかに関係なく、デジタルサブスクリプションをまったく利用していないと回答しています。

サブスクリプションへの支出額が最も大きいのは英国

複数のサブスクリプションを契約していると、管理することも大変ですが、経済的な負担にもなります。サービスに登録するのは簡単ですが、月々の支出を見直すと、思いの外大きな出費となっていることに気がつくことがあります。

調査では、毎月いくらをサブスクリプションに費やしているかも訪ねました。その結果、特にサービスが充実しているプレミアムサービスではない場合、サブスクリプションが家計を圧迫している状況が浮き彫りになりました。

例えば、フランスでは23%の人が毎月11~20ユーロ(12~22米ドル)をサブスクリプションに費やしており、さらに25%が21~40ユーロ(23~44米ドル)を支払っています。ドイツも同様で、27%の人が毎月21〜40ユーロを支払っています。

英国の平均支出額がそれよりも多く、約30%の回答者が毎月21~40ポンド(16~30米ドル)を支払っていると報告しているほか、米国では26%の人が毎月21~40米ドルを支払っています。また、米国と英国では、毎月100ドル以上、または100ポンド(131米ドル)以上をサブスクリプションに費やしている人も少なくありません。

これらのコストはすぐに積み重なります。最初は数ドルや数ユーロ程度の支出で始めたつもりでも、気づけばかなりの費用を毎月払っていることもあります。

好みのサブスクリプション支払形態

スムーズで中断されない体験と、広告が含まれる無料のサービスの選択肢があった場合、多くの人はお金を払ってでも前者を選びます。調査の結果、60%の回答者が広告を避けるために有料サービスを選び、40%がフリーミアムモデルに満足していることがわかりました。これは、消費者が中断されない経験をとても重視していることを示しています。

では、これらのコストの構造はどうでしょうか?高額な商品(スマートカーやPelotonバイクなど)を購入し、その上で必須の月額サブスクリプション料がかかるという考えに対しては、意見が分かれます。31%の人が「サブスクリプションが必要な高額商品は絶対に買わない」と答え、28%の人は「すべてをカバーする一括払いを好む」と回答しています。一方で、16%の人は初期費用を払わずにサブスクリプションだけを支払うことに満足しています。

あなたはサブスクリプションサービスに対してどのように支払いたいですか?

回答 回答者の割合 (%)
月額払い 66%
一括前払いで生涯アクセス 10%
年額払い 10%
四半期払い 7%
利用した分だけ払う 5%

また、調査ではどのようにサブスクリプションへの支払いを管理したいかについても訪ねました。66%の人は、毎月の家計に組み込みやすい月額払いを好んでいると回答しました。10%の人は生涯にわたってアクセスできるように前払いすることを好み、四半期払いと年額払いを好む人の割合はそれぞれ7%と10%でした。一方で、利用した分だけ払う従量課金制を選ぶ人は5%に留まりました。

最も人気のあるデジタルサブスクリプションサービスはコンテンツストリーミング

数多くのサブスクリプションサービスが私達の関心とお金を求めている中、消費者は度のサービスに料金を支払っているのかも注目となります。本調査では、料金の支払いの有無を問わず、最も頻繁に利用しているデジタルサブスクリプションの種類に関するデータも集めました。

最も利用されているサブスクリプションサービスはコンテンツストリーミングサービスで、75%の回答者がNetflix、Hulu、Disney+、Amazon Primeなどのプラットフォームを利用してエンターテインメントを楽しんでいると回答しました。シリーズを一気見したり映画を見たりと、ストリーミングサービスは多くの家庭で欠かせないものとなっています。

2番目に人気だったのは音楽のサブスクリプションで、SpotifyやApple Musicなどのプラットフォームを利用している人は51%にも上りました。このようなサービスは、膨大な数の曲やポッドキャスト、プレイリストに簡単にアクセスできるという利便性を提供しています。ビデオゲームも重要なシェアを占めており、24%の回答者がゲームプラットフォームに加入しています。

エンターテインメント以外を見ると、日常生活に役立つサービスに加入している消費者もいます。例えば、16%の人が食事配達やミールキットなどのフードベースのサブスクリプションを利用しており、さらに10%は仕事や生産性に関連するツール、またさらに10%がスマート家電関連のサービスに加入しています。

また、Oura RingやPelotonが提供するようなフィットネスアプリも一部の消費者に人気です。8%の回答者がこれらのプラットフォームに加入して、健康管理やトレーニングに役立てています。

どのデバイスで各サブスクリプションサービスにアクセスしていますか?

サービス テレビ スマートフォン ノートパソコン/PC タブレット ビデオゲーム機 VRヘッドセット
コンテンツストリーミング 70% 55% 40% 30% 11% 2%
音楽 33% 82% 37% 31% 12% 4%
ビデオゲーム 22% 51% 45% 28% 62% 11%
仕事/生産性 22% 64% 68% 41% 19% 10%
スマート家電 26% 62% 56% 41% 17% 12%
食事配達/ミールキット 17% 76% 41% 36% 11% 7%
フィットネス 26% 80% 37% 35% 14% 12%

利用しているサービスだけではなく、どのデバイスを使ってそのサービスにアクセスしているかも重要な点となります。調査によると、70%の人がテレビ、55%の人がスマートフォンを使ってコンテンツストリーミングサービスを利用しています。ノートパソコンやPCを利用している人は40%にも上り、タブレットやビデオゲーム機を利用している人も一定数います。

音楽を見ると、デバイスの利用状況に変化が見られます。スマートフォンで音楽を聴いている人は回答者の82%にも上り、音楽を聴くことがいかにモバイル化しているかが明らかになっています。テレビやノートパソコンも利用されていますがその割合は低く、外出先で音楽を聴くことが好まれていることが伺えます。

一方、ゲームは依然としてコンソールに強く根付いており、62%のユーザーがビデオゲーム機でプレイしています。しかし、モバイルゲームも追随しており、51%がスマートフォンでプレイしていることから、外出先でのゲームプレイが増えていることが示されています。

サブスクリプション疲れによる精神的負担

しかし、サブスクリプション疲れに寄与するのはコストやデバイスの問題だけではありません。多くのサービスを管理することに伴う精神的負担も大きな要因です。調査によると、回答者の40%が、管理するデジタルサブスクリプションの数に圧倒されていると答えました。

デジタルサブスクリプションに圧倒される主な理由

理由  回答者の割合 (%)
費用が高すぎる 49%
すべてのサブスクリプションを把握するのが難しい 37%
すべてのサービスを利用する時間がない 35%
サービス間でコンテンツが重複している 20%
異なるアカウントやパスワードの管理が難しい 15%
通知やメールが多すぎる 12%

15%の回答者はこの圧倒される感覚を「いつも感じている」と回答し、さらに25%の人が「時々感じている」と答えました。その原因は多岐にわたりますが、最も多かったのはコストです。49%の回答者がデジタルサブスクリプションの高額な費用を大きなストレス要因としています。しかしそれ以外にも、37%の人がすべてのサブスクリプションを把握するのが難しいと感じており、35%の人は支払っているサービスすべてを利用する時間がないと答えています。

また、20%の人はサービス間でのコンテンツの重複に不満を持ち、15%の人は異なるアカウントやパスワードの管理が困難であると感じています。さらに、12%の人は、通知やメールが多すぎると答えています。

38%の回答者がサブスクリプション疲れに悩まされており、そのうち12%は常にそれを感じています。

諸刃の剣となる、サブスクリプションの共有

サブスクリプション疲れの主な要因である価格の負担を軽くするため、多くの人はアカウントを共有しています。本調査でも、回答者の47%が他の人とサブスクリプションサービスを共有していると答えています。一見賢い節約法にも見えますが、これ自体も課題を抱えています。

調査によると、31%の人が家族とデジタルサブスクリプションを共有しており、14%は友人と共有しています。一方で、7%の回答者は、他の誰かが支払ったサブスクリプションを利用しています。つまり、全体の約半数が何らかの形でサブスクリプションの共有に関わっています。

一見すると、サブスクリプションの共有は双方に利益をもたらします。コストを分担することで、特に高額なサービスがより手頃な価格になります。家族であれば、ストリーミングコンテンツや音楽プラットフォームをみんなで利用し、支出を大幅に削減することができます。友人同士でも、プレミアムコンテンツを自分だけで全額負担することなく楽しむことができます。

しかし、このアプローチには欠点もあります。共有アカウントの管理は複雑化しがちで、特にパスワードの共有においては高い信頼関係が求められます。また、ログイン情報が広く共有されると、アカウントのセキュリティが脅かされるリスクも増大します。さらに、一部のサブスクリプションサービスは複数デバイス間での同時利用を制限しており、不便を招くことがあります。特にNetflixのようなサービスでは、同一世帯内での共有は許容されているものの、異なる世帯での共有については制限が設けられており、追加料金が発生する場合もあります。

さらに、サブスクリプション疲れに与える影響も考慮する必要があります。共有することで経済的負担は軽減されるかもしれませんが、サービスの管理が容易になるわけではありません。実際、共有することで、他の人と調整したり、誰が何を使っているかを把握したり、何か問題が発生した場合にアカウントの復旧を行ったりと、さらに複雑さが増すこともあります。これにより、サブスクリプション疲れが軽減するどころか、むしろ悪化させる可能性もあります。

サブスクリプション疲れを管理する方法

サブスクリプションを共有することでコストは節約できるかもしれませんが、精神的な負担は軽減されません。本当の課題は、これらのサブスクリプションを日常生活のストレスにならない方法で管理することです。

サブスクリプションを減らす予定ですか?減らすとしたら、いくつ減らししますか?

  • 1個:20%
  • 2個:12%
  • 3個:3%
  • 4個:1%
  • 5個以上:1%
  • 減らすつもりはない:63%

興味深いことに、サブスクリプション疲れを感じているにも関わらず、ほとんどの人はサブスクリプションを減らすつもりはないとしています。調査によると、回答者の63%が、現在契約しているサブスクリプションサービスの数を減らすつもりはないと答えました。これは、多くの人にとって、サブスクリプションサービスの価値がその「疲れ」にまさると感じていることを示しています。しかし、37%の人は何らかの変化を望んでおり、圧倒感を管理するための小さくても大切な一歩を踏み出そうと考えています。

サブスクリプションの数を減らすことを考えていても、大幅な削減を計画しているわけではありません。20%の人は1個のみ、12%の人は2個を減らそうとしています。これにより、少しの削減でも負担の一部を軽減できると考えていることがわかります。しかし、もしサブスクリプションの数を減らそうとしていない少数派の場合、どのように数多くのサービスを効果的に管理できるでしょうか。

サブスクリプションを管理するための6つの方法

アンケートの結果から、サブスクリプション管理を容易にするためのいくつかの明確なアプローチが浮かび上がりました。サービスを合理化するか、リマインダーを設定するか、以下の6つの実践的な方法でストレスを軽減し、コントロールを取り戻しましょう:

1. サービスを統合する

複数の機能を提供するサービスを選び、サブスクリプションを簡素化しましょう。例えば、音楽、映画、テレビ番組をまとめて提供するストリーミングプラットフォームを選べば、管理するアカウントの数を減らし、よりお得に価値を得ることができます。

2. 統合されたプラットフォームを利用する

回答者の38%は、すべてのサブスクリプションを管理できる単一のプラットフォームがあれば非常に便利だと考えています。例えば、Rocket Moneyのようなアプリを利用すれば、サブスクリプションを追跡、管理、さらにはキャンセルすることができ、支出の全体像を把握するのに役立ちます。

3. 質を優先する

複数のサブスクリプションを抱える代わりに、包括的な価値を提供するサービスを選びましょう。例えば、ExpressVPNのVPNダウンロードは、インターネット接続を保護するだけでなく、複数のデバイスに対応しています。これにより、各デバイスに個別のセキュリティソリューションを導入する必要がなくなります。1つのサブスクリプションで家庭全体を保護でき、同時に8台のデバイスを接続できるため、アカウントの数を減らしてサブスクリプション疲れを軽減できます。さらに、ExpressVPNのサブスクリプションには、通常別途サブスクリプションが必要なパスワードマネージャーも含まれています。

4. 更新のリマインダーを設定する

不意の請求を避けるために、サブスクリプションの更新期限にリマインダーを設定しましょう。回答者の26%は、定期的なリマインダーがサブスクリプション管理に役立つと答えています。カレンダーアプリやスマートフォンの機能を活用して、事前に通知を受け取るようにしましょう。

5. 定期的に価値を評価する

定期的にサブスクリプションの価値を見直し、コストに見合っているか確認しましょう。30%の人が価格の透明性を求めている中、各サービスが期待どおりの価値を提供しているかを見極めることが重要です。そうでない場合は、解約やプランのダウングレードを検討する時期かもしれません。

6. ファミリープランとペアレンタルコントロールを活用する

ファミリープランは個別に契約するよりも高額ですが、全体としては大きな価値があります。家族メンバーはそれぞれのプロフィールを持ち、デバイスの制限を気にせずに自由にサービスを利用できるため、全員で共有するコストを大幅に抑えられます。一部のファミリープランには、ペアレンタルコントロール機能も含まれており、子ども用のプロフィールでコンテンツの適切な年齢レベルを設定することができます。

あなたはどれだけのデジタルサブスクリプションを契約していて、どのサービスが欠かせないものですか?コメント欄でお知らせください。

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