VPNは本当に必要か?使う理由や用途、対応端末│2025年



インターネットは日常生活に不可欠ですが、様々なセキュリティリスクが蔓延しています。データ漏洩、第三者によるデータの追跡、サイバー攻撃といったプライバシーの脅威が蔓延っており、セキュリティ対策のためにも「VPNは必要か?」と迷っている方も多いのではないでしょうか?
答えは「必要」です。VPNは今やプライバシー保護に不可欠なツールとなっています。本記事では、VPNとは何か・仕組み・利用目的、そしてVPNの選び方について解説します。
VPNとは何か?どんな仕組み?
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、デバイスのネット通信を暗号化してデータを保護するオンラインツールです。ネット通信をVPNサーバー経由でルーティングすることで、通信データを暗号化します。
サイトやネットサービスに直接アクセスするのではなく、暗号化されたトンネルを通過させることで通信データが非公開に保たれ、サイバー犯罪者、インターネットサービスプロバイダー(ISP)、その他の第三者から保護できます。第三者はあなたの通信を傍受しようとしても読み取ることができません。
さらに、あなたのIPアドレスはVPNサーバーのIPアドレスに置き換えられますので、実際の位置情報や身元を隠せ、プライバシー保護できます。
VPNは本当に必要ですか?
はい、必要です。インターネットのおかげで世界中の人たちとつながることができる一方で、デジタルプライバシーへの懸念が益々深刻化しており、VPNの利用が重要視されてきています。
ネット利用時の代表的なプライバシーリスク
日常でインターネットを利用する際、以下のような様々なプライバシーリスクを伴います。
- データ侵害:オンラインサイト・サービスで入力した個人情報が、セキュリティ上の欠陥により漏洩または盗難される事態です。
- 中間者攻撃(MITM):サイバー犯罪者が通信を傍受し、二者間のメッセージを密かに監視または改ざんする攻撃です。
- ISPによるデータ収集:ISPはユーザーの閲覧履歴やアクティビティを閲覧し、第三者に販売する可能性があります。
- ターゲティング広告とデータプロファイリング:企業はユーザーのアクティビティの詳細なプロファイルを作成し、高度にパーソナライズされた煩わしい広告を表示させます。
- セキュリティ対策が不十分な公共Wi-Fiネットワーク:誰でも接続可能であり、同じネットワークを利用する他者にスパイされる可能性があります。
- ドメイン名(DNS)ハイジャック攻撃:サイバー犯罪者がドメインネームのシステム(DNS)をハイジャックして、正しいURLを入力しても悪質なサイトへリダイレクトされる攻撃です。
- 位置情報の追跡:モバイル端末やアプリはあなたの詳細な地理的位置を追跡可能です。
- サードパーティトラッカー:サイトに埋め込まれたトラッカーは、広告や分析目的で複数サイトにわたる閲覧習慣データを収集します。
VPNはこれら全てのネット脅威に対する強力な保護対策となります。ネット通信を暗号化し、実際のIPアドレスを隠蔽することで、第三者がオンライン上のアクティビティを監視したり、データを収集したり位置を追跡するリスクを大幅に軽減できます。
どんな人がVPNを使うべき?
VPNは、ネット利用時にプライバシーを守りたい全ユーザーにとって不可欠なツールですが、特に以下のようなユーザーに有益です。
- リモートワーカー:会社の安全なオフィスネットワークを利用できない環境で仕事をする場合、VPNを使えば重要な企業データや通信を保護できます。
- 頻繁に旅行する方:海外旅行でVPNを使えば、現地の空港、ホテル、カフェなどの公共Wi-Fi利用時のセキュリティリスクを大幅に軽減できます。
- ジャーナリスト:VPNは、特にネット規制が厳しい国や地域においてジャーナリストが匿名性を維持するのに役立ちます。
- ゲーマーやストリーマー:VPNはISPによる通信速度制限を回避し、ラグを軽減するのに役立ちます。
- 機密情報を扱う方:VPNは、オンラインバンキングやショッピング、チャットなどの全通信を保護できます。
VPNを使わないと、どうなる?
VPNを使わない、または無効化すると、ネット上のアクティビティが露呈し、セキュリティが脆弱な状態になります。例えば、以下のようなリスクが挙げられます。
- データの脆弱性:VPNを使わないとネット通信が暗号化されませんので、特に公共Wi-Fiではサイバー犯罪者に傍受される可能性があり、パスワード、クレジットカード情報、プライベートメッセージなどの個人情報を盗まれる恐れがあります。
- 追跡とプロファイリング:ISP(インターネットプロバイダー)、サイト、広告主はあなたの閲覧習慣を容易に追跡できます。閲覧習慣に基づいて詳細なプロファイルを作成されてしまい、このようなデータはターゲティング広告に使用されるだけでなく、第三者に販売される可能性もあります。
- ISPによる通信速度制限:ISPは、特に利用ピーク時に、ストリーミング、ゲーム、ダウンロードなどの特定のアクティビティに対して意図的に速度を低下させる可能性があります。
- 可視化の懸念:VPNを使わないと実際のIPアドレスが公開されるため、ネット上のアクティビティが物理的な位置情報や身元に直接結び付けられ、第三者が行動を監視しやすくなります。
VPNを利用するメリット│2025年
VPNを使うメリットは、セキュリティ対策の他にもいくつかあります。以下に代表的な例を挙げてみました。
- ターゲティング広告の回避:VPNを使えば広告主はあなたのアクティビティや個人情報を追跡できませんので、ターゲティング広告が表示されません。
- オンラインゲーム体験の向上:VPNは、Pingの低減やISPによる通信速度制限を防止したり、地域制限されたサーバーにもアクセスができるようになりますので、総合的にゲーム体験が向上します。
- 個人情報の保護:VPNはすべてのネット通信を暗号化しますので、サイバー脅威や第三者による通信の監視や盗難を防止できます。
- ISPによる速度制限(スロットリング)の回避:ネット通信を隠蔽することで、ISPはあなたのアクティビティを把握できませんので、アクティビティに基づく通信速度制限を回避できます。
- 安全にリモートワーク:特に公共ネットワークを使ってリモートワークする際は、VPNを使えばセキュリティを大幅に強化できます。
- 海外旅行中のアクセス改善:海外旅行中にVPNを利用すれば、ネット規制のある国でもチャットアプリなど国内のサービスをいつもどおり利用できます。
- 航空券・ホテル・サブスクリプションの節約:VPNを使うと、IPアドレスの国や地域を変更できますで、国や地域別の価格を比較することができ、オンライン購入やサービス加入時に、よりお得な値段で利用できる可能性があります。
自宅のネットでもVPNは必要ですか?
家庭内ネットワークは一般的に安全と言われていますが、ISP(インターネットサービスプロバイダー)がネット上のアクティビティを記録しています。このようなデータは、ターゲティング広告を目的とした企業に販売される可能性があります。VPNはネット通信を暗号化しますので、ISPにアクティビティを記録されなくなり、プライバシーを強化できます。
また、サイバー犯罪者は、推測またはブルートフォース攻撃でWi-Fiパスワードをハッキングして自宅のネットワークにアクセスし、デバイスの通信内容を覗いたり機密情報を盗んだりすることがありますが、ルーターにVPNを導入することで、このような事態も防げます。
その他にも自宅Wi-FiでVPNを利用するメリットはあります。例えば、様々な場所のゲームサーバーにアクセスできるようになりますのでゲーム体験を向上できたり、ISPによる通信速度制限も防止できます。
すべてのデバイスでVPNを使うべき?
VPNの必要性は、各デバイスの利用目的や機密情報の取り扱いの有無によって異なります。ただし、インターネットを利用するすべてのデバイスでVPNを使った方が、包括的なプライバシー保護対策になります。VPNなしで使うデバイスがあると、その端末内の個人情報は第三者による追跡やサイバー脅威の標的となってしまいます。
この点を考慮すると、ルーター用のVPNを利用するのが最善策でしょう。お手持ちのルーターに直接VPNをインストールする(対応している場合)か、ExpressVPN Aircoveルーターを使えば、ルーターに接続している全デバイスがVPNで保護されます。
スマートフォンにVPNは必要?
スマートフォンは、いろんな場所のWi-Fiネットワークに接続したり、銀行情報、ログイン情報など、沢山の機密データを扱います。モバイルデータには一定のセキュリティが備わっていますが、通信事業者による追跡の可能性があります。公共Wi-Fiに至ってはサイバー攻撃や脅威のリスクが大幅に増加します。モバイル対応のVPNを使えば、利用するネットワーク環境に関わらず、スマートフォン上ですべてのアクティビティを保護できます。
ノートパソコンやタブレットにVPNは必要?
必要でしょう。ノートパソコンやタブレットは、他のデジタルデバイスと同様にオンライン脅威に脆弱であり、特に公共Wi-Fiの利用時にはサイバー脅威のリスクが高くなります。公共Wi-Fiはリモートワークや個人利用で頻繁に利用されていますが、セキュリティは不十分です。しかし、VPNを使えば、全データを暗号化してIPアドレスも隠蔽するため、ノートPCやタブレット上の機密情報が第三者に傍受されるのを防止できます。
スマートTVなどのストリーミングデバイスにVPNは必要?
Fire StickやスマートTVは主にコンテンツのストリーミング(動画視聴)に使用され、機密データの取り扱いは少ない傾向がありますが、データ収集や利用習慣の追跡、サイバーリスクの可能性がないとは決して言えません。
さらに、これらのデバイスでは、ISPによる通信速度制限の懸念もあります。頻繁に番組をストリーミングする場合、Netflixなどのプラットフォームに接続時にISPが通信速度を制限する場合があります。
VPNの中でもExpressVPNはFire StickやスマートTVなどのストリーミングデバイスで確実に動作しますし、遅延やバッファなく快適にストリーミングできます。
また、ネット上のアクティビティを隠蔽するため、ストリーミングサービスはあなたの情報追跡やプロファイル作成ができなくなります。
最適なVPNの選び方
プライバシー機能、安全性、パフォーマンスなど、複数の重要項目をチェックして、すべてにおいて優秀なVPNを選びましょう。VPNは、各プロバイダーによってサービスや性能が違いますので、内容をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
ノーログポリシー、透明性、管轄権
厳格な「ノーログ」ポリシーを採用しているVPNが理想的です。一般的に、ノーログポリシーは、ユーザーの閲覧履歴、トラフィックの送信先、DNSクエリ、その他個人を識別可能なデータを記録しないことを約束するものです。プライバシーを確実に守りたい場合、このポリシーに関する透明性があるVPN(独立監査機関による監査済み)を選ぶと安心でしょう。
ExpressVPNは厳格なノーログポリシーを採用しており、閲覧履歴、トラフィックの送信先やメタデータ、DNSクエリ、VPN接続時に割り当てられるIPアドレスを一切記録しません。Clear53やKPMGなど大手企業による独立監査にも合格しており、ノーログポリシーの遵守とTrustedServer技術の有効性が実証されています。
その他、データ保持義務のない国に本社があるVPNを選ぶことも大切です。データ保持義務がなければ、VPNプロバイダーはユーザーのアクティビティログを提出するよう国に強制されることはありません。ExpressVPNはデータ保持法がなく、プライバシー保護法が厳しい英領バージン諸島に拠点を置いています。
デバイスの互換性
お使いの各デバイス・OS向けの専用アプリを提供するVPNを選ぶようにしましょう。Windows、macOS、Android、iOSといった主要OSだけでなく、Linux、スマートTV、ゲーム機にも対応できるとなお良いでしょう。対応デバイスが多いほど、デジタル環境全体で一貫して情報保護ができます。
なお、ExpressVPNはWindows、macOS、iOS、Androidなど全主要OSに対応しており、各OS用の専用アプリを提供しています。さらに、使いやすいブラウザ拡張機能や、GUIベースのLinux用アプリを提供する数少ないVPNです。
ExpressVPNはルーターに設定することも可能ですから、ゲーム機やスマートホーム機器などVPNアプリをサポートしないデバイスでも利用できます。ルーターに繋いでいる自宅の全ネット端末を全て保護できます。
サーバーのロケーションと速度
VPNサーバーの数やロケーションは、接続時の安定性や全体的なパフォーマンスに大きく影響します。サーバーネットワークが広大であれば、位置変更のオプションがかなり広がりますし、どこの国にいても近隣のサーバーが見つかりますから、速度遅延を防止して高速通信を維持できます。
サーバーの数が多ければ多いほど、その分ユーザーの通信トラフィックが分散されますので、サーバー負荷が軽減され混雑のリスクが軽減します。ですので、どこからでも安定した接続・高速通信が期待できます。
ExpressVPNは大規模なサーバーネットワークを誇り、世界105カ国にサーバーを配置しています。これだけの国にサーバーがありますので、国内に限らず海外でVPNを利用する際も、サーバーのオプションが充実しますし、常に高速サーバーを利用できます。
使いやすさ
VPNは、パソコン系に詳しくなくても簡単に設定・利用できるべきです。利用ガイドが充実しており、設定がシンプルで分かりやすく、初心者でも直感的に操作できるユーザーフレンドリーなVPNを選びましょう。
ExpressVPNは最も使いやすいVPNの一つで、各OS専用のアプリがありますので、ほんの数分でインストールできます。また、プライバシーとパフォーマンスを考慮した最適な設定がデフォルトで設定されています。各OSアプリのダッシュボードは使いやすく、サーバーの切り替え設定の変更も簡単にできます。
追加機能
暗号化、デバイスの互換性、サーバーネットワークといった基本的な要素に加えて、セキュリティや利便性を更に向上できる追加機能を備えたVPNを選びましょう。
以下のような追加機能があると良いでしょう。
- キルスイッチ:VPN接続が予期せず切断された場合、すべてのネット通信を自動的に遮断して、実際のIPアドレスやデータが漏洩するのを防ぎます。ExpressVPNのNetwork Lock機能は高度なキルスイッチです。
- スプリットトンネル:VPNを接続するアプリ・サイトと、通常のネット通信を使うアプリ・サイトを選択できる機能です。ExpressVPNのスプリットトンネルは、Windows、Mac、Android、Linux、ルーターで利用できます。
- データ漏洩対策:ウェブ閲覧中にDNSクエリ、IPアドレス、WebRTC情報などの機密情報の漏洩を防ぎます。ExpressVPNは包括的なデータ漏洩対策や、無料でオープンソースのデータ漏洩テストツールも提供しています。
- 広告・トラッカー・マルウェア対策:ブラウジング中に悪質なサイト、トラッカー、ターゲティング広告を防止します。ExpressVPNの高度な保護機能(Advanced Protection)は、ウェブ保護、広告ブロック、さらにはペアレンタルコントロールもついています。
VPN全般に関してよくある質問
今から(2025年)VPNを使い始めても効果はある?
自宅の回線でもVPNは必要?
iPhoneやAndroid端末でもVPNを使うべきですか?
海外旅行にVPNは必要ですか?
VPNなしで公共Wi-Fiを使うのは危険ですか?
シークレットモードを使う場合も、VPNは必要ですか?
ストリーミングやゲームには、VPNを使った方が良いですか?
ゲームやストリーミングにVPNを使えばDDoS攻撃を阻止できるなど、セキュリティ上のメリットも大きいです。
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